カメコ、原子炉を売るウラン鉱山会社——「100年分の需要」を自らつくる
世界で相次ぐ原発回帰の宣言は、長らく「野心」の段階にとどまってきました。しかし、カナダのウラン大手カメコが発表した2026年4〜6月期決算からは、産業全体が「実行」の段階へ移り始めた手応えが伝わってきます。主役は目先の売上や利益ではなく、市場そのものの構造変化でした。
決算説明会で焦点となったのは価格です。グラント・アイザック社長兼COOは「契約サイクルの序盤で、この水準のウラン価格を見たことは一度もない」と語りました。過去のサイクルでは、終盤にしか現れなかった水準だといいます。
もう一つの主役が、投資会社ブルックフィールドと共同で傘下に収める米原子炉大手ウェスチングハウスです。米エネルギー省の後押しを取り付け、次世代原子炉の建設は具体的な「発注」の段階に入り始めました。かつて東芝グループの一員として知られた同社が、いま原発回帰の中心に立っています。