今回はちょっと趣向を変えて、経営者にフォーカスを当ててみたいと思います。
取り上げるのは、TwitterとSquareという二つのテクノロジー企業でCEOを務めるジャック・ドーシー氏です。
彼は、これら二つの企業の実質的な創業者でもあります。
Twitterの発案者として最初コードを書いていたのがジャック・ドーシーであり、Twitterを追い出された後に創業したのがSquareです。
今となっては、どちらも時価総額2兆円を超える企業になりました。
Twitterの時価総額は現在224億ドル。
Squareに至っては時価総額348億ドルにまで拡大しています。
2社を合計すると572億ドルで、日本円に直すとだいたい6.4兆円です。
日本では最も勢いのあるベンチャー企業「メルカリ」の時価総額が5116億円。
少し乱暴ですが、ざっくりメルカリ12個分の企業価値を過去10年ちょっとの間で作り上げたのがジャック・ドーシーというわけです。
(ウォルト・ディズニーの取締役も務めています)
舵取りを間違えば会社全体が危機に瀕するし、素晴らしいビジョンがあれば大きく飛躍させられるのが経営者という存在。
結果を残している経営者について理解を深めるのは有用なことだと思います。
そこで今回は、「2017年最高のCEO」と言われたジャック・ドーシーとは一体どんな人物なのかについてまとめてみたいと思います。
少年時代から「交通制御(Dispatch)」に情熱を抱く
ジャック・ドーシーは1976年、ミズーリ州セントルイスで生まれました。
沿革
2006年3月 | ジャック・ドーシー氏が初のツイート投稿を行う |
2008年10月 | ジャック・ドーシー氏がCEOを解雇され、実権のない会長職に就任 |
2011年4月 | Twitter Japan株式会社(日本法人)設立 |
2013年8月 | アニメ映画「天空の城ラピュタ」の放送時間内での「バルス」ツイートで、1秒間のツイート数が世界新記録(14万3199件)を達成 |
2013年11月 | Twitter社、ニューヨーク証券取引所に新規上場 |
2015年9月 | ジャック・ドーシー氏がCEOに再任 |
2017年 | 第3四半期単体で初の営業黒字化を果たす |
2019年 | 第4四半期時点で、収益化可能な1日あたりのユーザー数(mDAU)が世界全体で1.5億人突破 |