北の達人コーポレーション 事業内容・ビジネスモデル

フォロー
時価総額 502億2200万 円
銘柄コード 2930(市場第一部(内国株))

北の達人コーポレーションは北海道札幌市に本社をおく企業。
2000年に「北海道・しーおー・じぇいぴー」を立ち上げ、北海道特産の食品のネット販売を開始。
2007年健康美容商品の販売総合サイト『カイテキフレンドクラブ (現『北の快適工房』) 』を開始。
2009年、現社名に商号変更。
2014年東証二部に上場、翌年東証一部に指定。
現在は、オリジナルブランドの健康美容商品のeコマースが主力事業。


事業内容とビジネスモデル

沿革・会社概要

株式会社北の達人コーポレーション(Kitanotatsujin Corporation)は、インターネット上で一般消費者向けにオリジナルブランドの健康美容商品等を販売する「Eコマース事業」を展開している。

代表取締役社長の木下勝寿氏が、2000年にウェブサイト『北海道・しーおー・じぇいぴー』を立ち上げ、北海道特産品のインターネット販売を開始した。2002年に信用力向上を目的として、株式会社北海道・シーオー・ジェイピーを設立し、2009年に商号を北の達人コーポレーションに変更。その後、2012年に札証アンビシャスへ、2014年に東証2部へ上場し、2015年には東証1部への市場変更を果たしている。

経営理念は「「おもしろい」をカタチにして世の中をカイテキにする達人集団」。その理念のもと、創造性や独創性を大切にする人間成長企業として、あらゆるステークホルダーとともに共存共栄を目指し、法令順守、公正かつ透明で堅実な経営を行っている。

事業内容

北の達人コーポレーションの「Eコマース事業」では、高品質の製品を高度なサービスで提供している。定額購入型ビジネスモデルを採用し、顧客の継続的な商品購入により安定成長する構造収益型の事業体を実現している。「Eコマース事業」では、「商品開発」、「商品の製造」、「マーケティング」、「定期購入制度」、「顧客のサポート」、「システム」それぞれで特長を有する。

商品開発

「商品開発」では、健康や美容の悩みに対して具体的に効果を体感しやすく、リピートされやすいものを中心に開発、選定を行っている。商品は、購入者による満足度・実感度を重視し、試作品のモニター調査を徹底して行い、確かな満足度・実感度が得られたものだけを商品化するという手順を踏んでいる。

商品の製造

「商品の製造」では、北の達人コーポレーションが原材料を買い付け製造を外部委託する方法、OEM先に製造委託する方法を採っている。各製造品ごとに、その分野において最も優れたOEM企業と提携し、常に最高品質の製品を製造する。外部及びOEM先の得意分野を見定め、製品ごとにそれぞれ委託先を設定することで、製品自体の品質や顧客満足度を担保している。

マーケティング

「マーケティング」では、詳細な顧客行動パターンを計測できる自社開発のマーケティングデータ分析システムを用いている。それにより費用対効果の高い顧客獲得方法やリピート促進のためのフォローアップのタイミング・内容・方法等を企画立案実行し、費用対効果の高い販売促進、リピート率の向上を図っている。

定期購入制度

「定期購入制度」では、顧客が継続的に商品購入する仕組みを実現している。 顧客にとっては、買い忘れ防止、定期購入割引適用というメリットがある。一方で、北の達人コーポレーションでは、事前受注の確定による売上の安定化、広告宣伝費や人件費及び在庫の適性化によるコスト削減を図ることが可能だ。

顧客サポート

「顧客サポート」では、健康や美容の具体的なお悩みに特化した商品を自社開発しているため、開発者としての専門知識を背景にそれぞれの悩みに対して充実したフォローが可能になっている。顧客からの相談・問い合わせに対しては、社内運営を基本としてきめ細やかに直接対応し、顧客満足度の向上を図っている。

システム

「システム」については、独自に構築した受注・出荷処理システムやマーケティングデータ分析システム、在庫管理・予測システム等を連動させることで、業務の効率化を図り、顧客のニーズに機敏な対応を実現している。マーケット調査データベース、商品開発管理システムについても独自で構築し、効果的かつ効率的な商品開発を図っている。

ビジネスモデルと経営指標

北の達人コーポレーションは、独自のビジネスモデルを有する。それは「ブームに左右されない確かな商品品質」、「品質に裏付けられた「必ずリピートしたくなる」定期購入制度」、「徹底的なテストマーケティング」の3つだ。これらビジネスモデルのもと、高い収益性を維持しながら、顧客の立場に立ち、顧客の悩みを解決する「一生使い続けるモノづくり」を実践し続けることで、長期的な成長・発展を実現していくとしている。

北の達人コーポレーションは、事業の安定を重視し、自己資本比率を重要な経営指標としながら、自己資本当期純利益率(ROE)も極めて重要な経営指標だとしている。並びに、現在は成長段階であり、株主を応えるべく、売上成長率、経常利益率も意識した経営に取り組んでいく方針だ。

経営環境

北の達人コーポレーションの主軸である国内Eコマース市場では、モバイル端末の普及に伴うインターネットの一層の利用拡大、多様化した消費者ニーズに対応する物流改革などにより、継続して成長している。Eコマースの普及拡大に伴い、北の達人コーポレーションの事業も成長してきた。ネットショッピングが消費者の購買行動の一つとして一般化しており、今後もますます生活に密着していくものだという。

対処すべき課題

北の国コーポレーションは、以下の課題に取り組むことにより、持続的な成長を図っている。

顧客との継続的な関係構築

北の国コーポレーションは定期顧客からの売上が全体の7割を占めており、今後の安定的な収益確保のためには、顧客との継続的な関係構築が必要不可欠だとしている。具体的には、商品の魅力をより理解してもらうことを目的とした販売サイト及び商品同封物の改良、アフタサポートサービスの向上により、更なる顧客満足度の向上を推進していく方針だ。

商品の品質と安全性の確保

健康食品や化粧品を供給するにあたり、品質及び安全性の不備は、信頼の失墜に繋がる事項だと認識しているという。そこで、北の達人コーポレーションは、品質、安全性、製造実績等を軸とした製造委託先の選定、更に製造委託先への工場視察や定期監査等を通じて、商品品質及び安全性が担保されるよう努めている。製造後の商品については、全商品を全製造ロットごとにサンプル品として社内保管している。それにより、仮に商品の品質や安全性に懸念が生じた場合には、発生すると想定される問題に対して、迅速に対応するための体制を整えている。今後も更なる商品の品質と安全性の確保に努めていく方針だ。

その他、「人材の育成と組織体制の強化」、「システムセキュリティ及びサイトの安全性強化」、「コーポレート・ガバナンスの強化」を対処すべき課題に掲げている。


2020年2月期 有価証券報告書(提出日:2020年5月29日)