中部電力 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 8861億200万 円
銘柄コード 9502(市場第一部(内国株))

中部電力株式会社は愛知県名古屋市に本社を置く電力会社。現在は電気事業およびその附帯事業、ガス供給事業、蓄熱受託事業、分散型エネルギー事業、海外コンサルティング・投資事業、不動産管理事業、IT事業などを行っていおり、電力の供給エリアは愛知・岐阜(一部を除く)・三重(一部を除く)・長野・静岡(富士川以西)の中部5県などがある。火力 10ヶ所、水力 196ヶ所、原子力 1ヶ所、風力 1ヶ所、太陽光 3ヶ所の施設を運営している。


事業内容とビジネスモデル

沿革・会社概要

中部電力株式会社(Chubu Electric Power Company, Incorporated)は、名古屋市東区を本店におく、電気事業、エネルギー事業等を展開している企業。代表取締役社長は林欣吾。1951年5月、井上五郎によって電気事業再編成令により、中部配電株式会社及び日本発送電株式会社から設備の出資及び譲渡を受け設立。同年8月、東京・名古屋・大阪の各証券取引所に上場。

2015年株式会社JERAを設立。2016年、JERAが中部電力の既存燃料事業、既存海外発電・エネルギーインフラ事業及び火力発電所のリプレース・新設事業を吸収分割により承継。2019年、JERAが中部電力の燃料受入・貯蔵・送ガス事業及び既存火力発電事業等を吸収分割により承継。同年、中部電力送配電事業分割準備株式会社及び中部電力小売電気事業分割準備株式会社を設立。

事業内容

中部電力グループは、中部電力、子会社35社及び関連会社41社で構成され、電気事業及びガスやオンサイトエネルギーなどを供給するエネルギー事業をコア領域として、国内事業で培ったノウハウを活かした海外エネルギー事業、電気事業に関連する設備の拡充や保全のための建設、資機材供給のための製造など、様々な事業を展開している。また、発電・送配電・小売の各事業分野において、2016年4月にカンパニー制を導入し、「発電」、「電力ネットワーク」、「販売」の3つのカンパニーを設置。

販売

ガス&パワーを中心とした総合エネルギーサービスの展開。

電力ネットワーク

電力ネットワークサービスの提供。

JERA

燃料上流・調達から発電、電力・ガスの卸販売。

経営方針

「くらしに欠かせないエネルギーをお届けし、社会の発展に貢献する」というグループの企業理念を実践していくために、「中部電力グループ経営ビジョン」を掲げている。経営ビジョンでは、発販分離型の事業モデルに移行してエネルギー事業の収益を拡大すること、また、お客様・社会を結ぶ新しいコミュニティの形を提供することで新たな成長分野を確立して収益の柱に育てることを掲げている。

この経営ビジョンのもと、中部電力グループは、地球環境に配慮した、良質なエネルギーを安全・安価で安定的にお届けするという「変わらぬ使命の完遂」に努める。同時に「新たな価値の創出」に挑戦し続けることで「一歩先を行く総合エネルギー企業グループ」を目指す。そして、コンプライアンス経営を徹底するとともに、社会的責任を完遂する。また、ESGの観点を踏まえた事業経営を深化させることで、SDGsの達成に貢献し、持続的な成長と企業価値の向上に努める。

経営指標

2019年3月、中期目標として「2021年度に連結経常利益1,700億円以上を実現できる企業グループを目指す」ことを設定。

経営戦略

中部電力グループは、「地球環境に配慮した、良質なエネルギーを安全・安価で安定的にお届けする」というエネルギー事業者としての使命の完遂に努めると同時に、IT等の活用による働き方改革や新たな生活スタイルなど社会構造の変化をとらえ、新しい成長分野の事業化を加速し、時代の変化を見据えた新たな価値の創出に挑戦し続ける。期待を超えるサービスを届けるリーディングカンパニーとして、「一歩先に行く総合エネルギー企業グループ」を目指す。

対処すべき課題

エネルギー事業を取り巻く環境は、低炭素社会へのお客様・社会の強い要請と再生可能エネルギーの拡大、デジタル化の急速な進展など、大きく変化している。また、新型コロナウイルスにより、経済情勢にとどまらず、社会構造そのものの変化が加速しており、新しい環境に的確かつ柔軟に対応していくことが求められる。具体的には次の4つの重点的な取り組みを実施し、企業価値の最大化を図る。

浜岡原子力発電所における安全性のさらなる向上

浜岡原子力発電所3・4号機については、新規制基準を踏まえた安全性向上対策を着実に進めるとともに、同基準への適合性を早期に確認いただけるよう、社内体制を強化し確実な審査対応に努める。基準値震動・基準津波が概ね確定したあとは、安全性向上対策の有効性や浜岡原子力発電所の安全性に係る理解活動につなげる。また、設備対策に加え、現場対応力や、国・自治体との連携強化など、リスクマネジメントの強化に取り組む。

新たな時代の安定供給

電気の流れが複雑化する中、中部電力パワーグリッドにおいては、中立性・公平性を確保しつつ、発電・販売の各事業会社などと確固たる連携をし、安定供給の確保、電力品質・サービスの向上と低廉な託送料金の両立に努める。また、再生可能エネルギーの持続可能量の増大に努めるとともに、天候等による発電出力の変動に適切に対応する。

成長に向けた事業基盤の強化と持続的な成長の実現

低炭素社会の実現に向けては、発電・送配電及び販売にいたるバリューチェーンのあらゆる面において、取り組みを強化する。電気・ガスの販売については、これまで培ってきたお客様との信頼関係をはじめ、技術力、提案力といった強みを活かし、新しい価値やサービスを組み合わせて届ける。海外事業においては、安定・安価なインフラサービスにより地域社会を支えるサービスと、低炭素社会の実現に資するビジネスを軸に、社会課題解決に貢献するとともに、収益の拡大に努める。なお、JERAにおいては、グローバルなエネルギー企業体として、国際競争力のある電力。ガス等のエネルギー供給を安定的に行う。

新しい成長分野の事業化加速

中部電力は、「お客さま起点」の新サービスを創出する。省エネや快適な住環境から、医療・介護・見守り、さらには防災や防犯など人や地域の安全にいたるまで様々な領域で「繋がることで広がる価値」を提供する「コミュニティサポートインフラ」を構築・提供する取り組みを進める。


2020年3月期 有価証券報告書(提出日:2020年6月26日)