事業内容
琉球銀行とそのグループ会社は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主な事業としては、銀行業務が中心であり、これに加えてリース業務、クレジットカード業務、信用保証業務、IT業務などがあります。琉球銀行は、沖縄県内に75の営業店(出張所を含む)を持ち、預金業務、貸出業務、内国為替業務、外国為替業務などを提供しています。これにより、県内の中小企業や個人の資金ニーズに応え、沖縄県の経済発展に貢献しています。
また、琉球銀行は資金証券部門を通じて、県内の投資ニーズに対応するための商品有価証券売買業務や投信窓販業務を行い、国債や地方債、社債、株式などへの投資を通じて資金運用を行っています。リース業務は、株式会社琉球リースが担当し、クレジットカード業務は株式会社りゅうぎんディーシーおよび株式会社OCSが、信用保証業務はりゅうぎん保証株式会社がそれぞれ手掛けています。
IT業務に関しては、株式会社リウコムが担当しており、さらに琉球銀行グループは、りゅうぎんビジネスサービス株式会社を通じて現金精査整理業務や、りゅうぎん総合研究所での産業、経済、金融に関する調査研究業務も行っています。これらの事業活動を通じて、琉球銀行グループは沖縄県の金融システムの安定と地域経済の発展に貢献しています。
経営方針
琉球銀行は、地域社会の発展に寄与する銀行として、顧客本位の業務運営を目指しています。その成長戦略の核となるのが、2023年度からスタートした新中期経営計画「Value2023」です。この計画では、「企業価値・環境価値・社会価値」の向上をテーマに掲げ、持続的成長、人材育成、金融サービス力の向上に取り組んでいます。また、地域や顧客の生産性向上への貢献と脱炭素化への支援を強化し、「地域経済の好循環サイクルを実現し、地域とともに成長する金融グループ」を目指しています。
成長戦略の具体的な取り組みとしては、まず事業基盤の拡大を挙げることができます。これには、銀行本来のコア業務のブラッシュアップと、役務ビジネスのさらなる発展が含まれます。質の高いコンサルティング営業を通じて、お客様の課題解決に必要な融資や資産形成・運用の提案を行い、お客様の利益や満足度の最大化を目指します。
次に、ESG経営の実践が挙げられます。琉球銀行は、地域の脱炭素化への先導的な役割を果たすため、省エネ化やZEB認証取得の拡大、省エネ設備の導入を加速しています。また、お客様向けには省エネ設備等の導入に向けた支援を充実させ、地域の気候変動対策の拡充と連携の推進に努めています。
最後に、変革への挑戦として、人材の育成に注力しています。職員の自律的なキャリア形成の支援や研修体系の見直しを進め、人材への投資を拡大しています。これにより、銀行コア業務の強化とコンサルティング機能の拡充を図り、お客様の課題解決につながる金融サービスを提供しています。
これらの取り組みを通じて、琉球銀行は地域社会や顧客の多様なニーズに応える魅力ある商品やサービスの提供を目指し、沖縄県の経済成長とともに自身の成長を図っています。