マニーは、主に3つの事業セグメントを展開しています。まず、サージカル関連製品では、皮膚縫合器や眼科ナイフ、深部縫合器、骨用のこぎり、血管ナイフ、眼科トロカール、硝子体鑷子などの手術用機器を製造・販売しています。これらの製品は、手術の際に必要な高精度な器具として、医療現場で広く利用されています。

次に、アイレス針関連製品では、手術用針付縫合糸やその材料であるアイレス縫合針、アイド縫合針を提供しています。これらの製品は、手術後の縫合に使用され、特にアイレス縫合針は糸を針に取り付けた状態で滅菌されて出荷されるため、手術室での効率的な使用が可能です。

最後に、デンタル関連製品では、歯科用根管治療機器や歯科用回転切削機器、歯科用修復材を取り扱っています。具体的には、リーマ・ファイルやNiTiファイル、ダイヤバー、カーバイドバー、ステンレスバー、ピーソリーマなどがあり、歯科治療における様々な用途に対応しています。これらの製品は、歯科医療の現場で欠かせない存在となっています。

マニーは、医療機器の開発から販売までを一貫して手掛け、世界中に提供することで人々の幸福に貢献することを理念としています。特に、順法精神と独創技術を持ち、将来利益の最大化を目指す経営方針を掲げています。

同社は、医療費抑制政策や感染症予防意識の高まりに対応し、経営の効率化やデジタル化を推進しています。新興市場での医療インフラ整備や所得向上に伴う需要拡大を見据え、グローバルでの事業拡大を目指しています。

マニーは、2022年から中期経営計画を開始し、営業・生産・開発のグローバル化を進めています。特に、製品の開発・生産・提供及び持続可能性の4つの視点で重点目標を設定し、ビジネスモデルの変革を図っています。

同社は、アジア市場での販売拠点拡大や、アメリカでの新たな販売拠点設立を通じて、地域密着型営業を推進しています。これにより、現地ユーザーニーズの把握と販売網の拡大を図っています。

製品開発においては、グローバルな新製品開発体制を強化し、キー・オピニオン・リーダーの意見を取り入れています。市場ニーズを迅速に捉え、競争優位を高めることを目指しています。

生産体制では、スマートファクトリーの建設を進め、低コストで高品質な製品を実現することを目指しています。これにより、製造の省人化や製品の原価低減を図り、グローバルでの売上拡大を目指しています。

マニーは、持続可能な成長と社会の実現を目指し、「マニーサステナビリティ」を推進しています。人財への投資や多様性の受容、働きやすい職場環境の醸成を進めています。

環境面では、CO₂排出量削減を目的に、太陽光発電の導入や電力購入契約を通じて、地元企業と連携しています。海外拠点でのガバナンス強化も優先課題としています。

同社は、組織体制や事業運営の強化を図る「マネージメント・プラットフォーム改革」を進めています。新たな代表執行役社長の下で、中期経営計画の実行を目指しています。