事業内容
進和は、多様な事業セグメントを持つ企業です。商社部門では、金属接合、産業機械、FAシステム関連商品の販売を行っています。製造部門では、肉盛溶接・溶射加工、ろう付加工、メンテナンス工事の施工、FAシステム関連製品の製造を手がけています。
進和の子会社は、物流業務、不動産管理、損害保険代理業、樹脂製品の製造・販売を行っています。具体的には、株式会社進栄が物流センターの管理と納品業務を担当し、株式会社アイシンが不動産管理と損害保険代理業を行っています。
また、進和はグローバルに展開しており、米州、東南アジア、中国などに拠点を持っています。各地域の子会社は、金属接合機器、産業機械、FAシステムの販売を行い、地域ごとのニーズに応じたサービスを提供しています。
中国では、煙台進和接合技術有限公司が熱交換器やろう付材料の生産・販売を行い、煙台三拓進和撹拌設備維修有限公司が機械設備のメンテナンスを提供しています。進和(天津)自動化控制設備有限公司は、FAシステム機器の生産・販売を行っています。
進和は、これらの多様な事業を通じて、国内外での市場拡大を図っています。各地域のニーズに応じた製品とサービスを提供し、グローバルな競争力を高めています。
経営方針
進和は、2023年9月から開始した第4次中期経営計画に基づき、成長が期待される地域と市場に注力しています。特に、顧客のニーズを先取りした高付加価値商品を提供することで、収益力の強化を図っています。また、資本収益性の向上と株主還元の拡充を通じて、企業価値の向上と持続的な成長を目指しています。
この計画のスローガンは「Change! Shinwa moving forward 2026」で、変革への挑戦と持続的な成長を掲げています。進和は、成長市場でのビジネス拡大、生産・開発体制の拡充、グローバルビジネスの拡大と体制整備、経営基盤の強化、資本効率の向上を基本方針としています。これにより、企業の競争力を高め、持続可能な成長を実現しようとしています。
進和の重点戦略には、国内外の営業部門でのエンジニアリング機能強化やグリーンビジネスの拡大、製造部門での技術開発強化、管理部門でのサステナビリティ経営の推進が含まれます。これにより、各部門が連携して企業価値の向上を図っています。特に、電動化や自動運転対応、SDGsへの取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。
財務戦略としては、資本コストを意識した収益性の向上と適切なキャッシュアロケーションを行い、企業価値の向上を目指しています。具体的には、ROE10%以上の安定的な創出を目指し、成長の原資となる収益とキャッシュを事業活動で継続的に創出しています。また、株主還元方針として、年間配当額100円を下限とし、連結配当性向50%以上を目指しています。