クックパッド 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 262億1300万 円
銘柄コード 2193(市場第一部(内国株))

クックパッドは東京恵比寿に本社をおくインターネット企業。
1997年設立、2009年マザーズ上場、2011年東証一部上場。
料理レシピサイト『クックパッド』の企画・運営を主な事業とする。
クックパッドでは料理レシピの投稿・検索サービスで、月額課金のプレミアムサービスにより収益化している。
2014年から世界展開を本格化し、世界の70億人が料理を楽しみにするレシピサービスの提供を目指す。


事業内容とビジネスモデル

沿革・会社概要

クックパッドは東京恵比寿に本社をおくインターネット企業。1997年設立、1998年3月に料理レシピの投稿・検索サービス『クックパッド』を開始した。2009年マザーズ上場、2011年東証一部へ市場変更。クックパッドは料理レシピの投稿・検索サービスで、月額課金のプレミアムサービスにより収益化している。2014年から世界展開を本格化し、世界の70億人が料理を楽しみにするレシピサービスの提供を目指す。

事業内容

クックパッドは“毎日の料理を楽しみにする”というミッションのもと、料理レシピサイト『クックパッド』の企画・運営を主な事業とする。現在の投稿レシピ数は約337万品、日本では月間約7,400万人に利用されている。生鮮食品ネットスーパー『クックパッドマート』等の料理にまつわる関連サービスも多数展開する。

クックパッド

クックパッド」は料理レシピの投稿・検索サービスを中心に、献立や料理動画といった毎日の料理を楽しみにするサービス。プレミアムサービスでは、人気レシピが分かる人気順検索、毎日の献立や専門家が厳選するテーマ別のレシピ提案などの機能を提供している。

クックパッド「プロのレシピ」

プロのレシピ」は人気の雑誌や書籍、料理研究家のレシピを中心に、2万品以上から自由に検索、閲覧、保存できるサービス。

「たべみる」 by cookpad

たべみる」は日本最大の料理レシピサービス「クックパッド」の検索・アクセスログデータを活用した、明日の食が見えるビッグデータサービス。

CookpadTV

CookpadTV」はクックパッドに投稿されているレシピなどを元に、動画で料理の楽しみを配信するサービスを展開している。

クックパッドマート

クックパッドマート」は精肉店や鮮魚店、ベーカリーなど地域で有名な店や農家の「こだわり食材」をアプリから購入できる生鮮食品ネットスーパー。

OiCy

OiCy」はクックパッドのレシピを機器が読める形式に変換して提供するスマートキッチンサービス。

Komerco(コメルコ)

Komerco-コメルコ-」は料理道具やうつわなど料理系クラフト作品が買えるマルシェアプリ。作り手であるクリエイターが出品したこだわりの作品を、スマートフォンアプリから簡単に購入することができる。

おりょうりえほん by cookpad

おりょうりえほん by cookpad」はお家での食育を絵本で楽しく簡単に叶えるサービス。レシピや食材を題材にしたクックパッド監修のお料理絵本を毎月1冊届ける。

-たべドリ- おいしいたべかたチャレンジドリル

-たべドリ- おいしいたべかたチャレンジドリル」は「料理」の楽しみ方がわかる学習アプリ。自分の感覚で自由に料理ができる楽しさを身につけることができる。

たのしいキッチン不動産

たのしいキッチン不動産」はキッチンの充実度がひと目でわかるスコアや、コンロ数、調理スペースの広さなどのキッチン設備から物件を探すことができる不動産情報サイト。

モバイルアプリ

クックパッド:日本最大の料理レシピサービス「クックパッド」の公式アプリ

クックパッド MYキッチン:自分の料理やレシピを記録したい方向けのクックパッドアプリ

クックパッドマート:「こだわり食材」を購入できる生鮮食品ネットスーパーアプリ

みんなのお弁当:作ったお弁当をクックパッドのレシピ付きで記録・共有するアプリ

お料理アルバム:料理写真とレシピをプライベート記録するアプリ

cookpadLive:料理上手な有名人や料理家とLive配信で一緒に料理が楽しめるクッキングLiveアプリ

Komerco – コメルコ –:料理道具やうつわなど料理系クラフト作品が買える、料理が楽しくなるマルシェアプリ

Komerco Creator(コメルコ クリエイター):コメルコクリエイター向けの出品専用アプリ

-たべドリ- おいしいたべかたチャレンジドリル:料理の楽しみ方がわかり、身につけることができる学習アプリ

経営体制・ビジネスモデル

クックパッドグループは、クックパッド株式会社と連結子会社17社で構成されている。

主な連結子会社としては、料理動画事業を手掛ける「CookpadTV」や、海外子会社の統括とレシピサービスの開発および運営を行う「Cookpad Limited」(英国 ブリストル)の他、スペイン アリカンテ、インドネシア共和国、レバノン共和国、ロシア連邦において、レシピサービスの開発および運営を手掛ける事業会社を持つ。

事業セグメントは「毎日の料理を楽しみにする事業」のみとなっており、主な売上構成は「国内レシピサービス会員売上」、「国内レシピサービス広告売上」、「その他売上」の3つである。

国内レシピサービス会員売上

「国内レシピサービス会員」は国内のプレミアムサービスの会員売上。

国内レシピサービス広告売上

「国内レシピサービス広告売上」は国内のクックパッドの広告売上。

その他売上

「その他売上」はレベニューシェア、海外事業、新規事業などの売上となっている。

経営方針

クックパッド株式会社は、「毎日の料理を楽しみにする」という企業理念に基づいて、レシピサービス「クックパッド」を運営し、日本のみならず世界中の料理のつくり手の「料理」に関する様々な課題解決にむけて事業展開を行っている。

個人と社会と地球が抱える様々な課題を、料理をとおして見つけ、考え、解決し、これからの時代にふさわしい豊かさをつくっていくことを「クックパッド」の使命と考え、会社の経営の基本方針としている。

また2017年から10年を、さらなる大きな成長のための事業基盤創りに注力する「投資フェーズ」としており、サービス開発、ユーザーベース獲得、ブランド構築などの事業拡大のための投資を行っていくため、中長期的な財務数値を前提とした経営指標は特に設けていない。

経営課題

国内では、2019年の10~12月の月間平均利用者数が5,200万人(ブラウザベースまたは端末ベースにより集計した訪問者数の月間平均)を越えるユーザーがアクセスするサービスに成長している。

一方で、今後想定される人口の減少や、多様化するユーザーニーズを勘案すれば、右肩上がりに伸ばしていくことは難しい状況である、さらに成長するためには、頻度を高くアクセスするコアユーザーの獲得に加え、毎日の料理が楽しみになる仕組みづくりのための新規事業への投資が必要としている。

海外においては、2019年の10~12月の月間平均利用者数が4,185万人(Google Analyticsにより集計した月間平均)と増加しており、展開国数は74ヵ国となった。100ヵ国No.1を達成するためには、レシピコミュニティの活性化や認知度向上、各国の慣習、文化やニーズに応じたサービス提供に取り組むことが必要であるとしている。

上記の課題に対処し、「毎日の料理を楽しみにする」というミッションの達成に向けて、国内および海外で、ITテクノロジーを駆使し料理に関する課題解決を行うためのサービス開発に注力していく方針である。

事業内容に係わるリスク・業績変動要因

「クックパッド」への依存について

クックパッドグループは、レシピの投稿及び検索を中心としたサービスである「クックパッド」を運営している。クックパッドグループの事業は、「クックパッド」を基盤としているため、利用者の様々なニーズに対応するための機能拡充が順調に進まないこと、予期せぬ事象が発生すること等によりサービスの利便性が低下し、利用者数が減少した場合やサービス運営が不能となった場合には、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性がある。

「クックパッド」等の有料サービスの代金回収における特定事業者への依存について

クックパッドグループでは、「クックパッド」等の有料サービスの利用料金の回収について、携帯キャリアやモバイルアプリケーションの配信プラットフォーマー等に回収代行業務を委託している。これらの会社が回収代行の手数料率や利用者への販売価格の価格テーブルを変更等した場合には、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性がある。

サービスの健全性の維持について

「クックパッド」では、不特定多数の利用者同士が独自にコミュニケーションを図っており、こうしたコミュニケーションにおいて、他人の知的財産権、名誉、プライバシー、その他の権利等の侵害、その他不適切な投稿がなされる危険性が存在している。

このため、禁止事項を利用規約に明記するとともに、利用規約に基づいた利用がされていることを確認するためにユーザーサポート体制を整備し、利用規約に違反した利用者に対しては、ユーザーサポートから改善要請等を行っており、一定の健全性は維持されているものと認識している。

しかしながら、急速な利用者数の増加による規模拡大に対して、サービス内における不適切行為の有無等を完全に把握することは困難であり、サービス内においてトラブルが発生した場合には、規約の内容に関わらず、クックパッドグループが法的責任を問われる可能性がある。また、当社の法的責任が問われない場合においても、トラブルの発生自体がサービスのブランドイメージ悪化を招き、当該事業及び業績に影響を与える可能性がある。

「クックパッド」利用者の投稿コンテンツの利用について

クックパッドグループでは、「クックパッド」利用者が投稿したコンテンツを、その事業において利用する場合がある。この場合において、クックパッドグループは必要に応じて投稿コンテンツのオリジナル性を確認するとともに、投稿コンテンツの利用に関する投稿者の意思を確認する等の適切性及び適法性確保のための手続きを行っている。投稿コンテンツに権利侵害等の疑いまたは風評問題が発生した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性がある。

新規事業展開について

クックパッドグループは、「毎日の料理を楽しみにする」というミッションの下、料理を中心とした様々な新規事業の展開を目指している。しかしながら、新規事業の展開にあたってはその性質上、市場環境等の変化により、計画通りに利益を確保できない可能性がある。このような事態が発生し、新規事業を計画通りに展開できなかった場合には、投資の回収が困難になり、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性がある。

国際事業展開について

クックパッドグループは、世界中の人々に利用されるレシピサービスの提供を目指し、グローバルに事業展開を行っている。しかしながら、各国の法令、制度・規制、政治・社会情勢、文化、宗教、ユーザー嗜好、商慣習の違い、為替等をはじめとする潜在的リスクに対処できないこと等により事業を推進していくことが困難となった場合には、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性がある。

技術革新について

クックパッドグループが事業を展開するインターネット業界においては、事業に関連する技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が速く、それに基づく新技術の導入が相次いで行われている。クックパッドグループは、これらの変化に対応するため、技術者の確保や必要な研究活動を行っている。これらが想定通りに進まない場合等、変化に対する適切な対応ができなかった場合には、クックパッドグループの業界における競争力が低下し、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性がある。

システム障害について

「クックパッド」へのアクセスの急増等の一時的な過負荷や電力供給の停止、ソフトウェアの不具合、コンピューターウィルスや外部からの不正な手段によるコンピューターへの侵入、自然災害、事故等、クックパッドグループの予測不可能な様々な要因によってコンピューターシステムに障害が発生した場合には、クックパッドグループの事業活動に支障が生ずる可能性がある。

また、コンピューターシステムの作動不能や欠陥に起因して、クックパッドグループの信頼が失墜し取引停止等に至る場合やクックパッドグループに対する損害賠償請求が発生する場合も想定され、このような場合にはクックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性がある。

競合について

「クックパッド」は、料理レシピの投稿及び検索サービスとして利用者の獲得において先行しているものと認識している。しかしながら、今後、資本力、マーケティング力、幅広い顧客基盤、高い知名度や専門性を有する企業等の参入及びそのサービス拡大が生じ、競争の激化による顧客の流出やコストの増加等により、クックパッドグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性がある。

このような環境において、今後も優位性を発揮し、企業価値の維持向上が図れるか否かについては不確実な面があるため、競合他社や競合サービスの影響により、クックパッドグループの競争優位性が低下した場合には、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性がある。

2019年12月期 有価証券報告書(提出日:2020年3月25日)