フィットイージー【212A】 スタンダード(内国株式)

アミューズメントフィットネスクラブ「フィットイージー」の運営を中心に、シミュレーションゴルフ「FIT-GOLF」や個室サウナ「FIT-SAUNA」などのサービスを提供するフィットネスクラブ運営事業。

フィットイージー【212A】 スタンダード(内国株式)

アミューズメントフィットネスクラブ「フィットイージー」の運営を中心に、シミュレーションゴルフ「FIT-GOLF」や個室サウナ「FIT-SAUNA」などのサービスを提供するフィットネスクラブ運営事業。

事業内容

フィットイージーは、「新たなフィットネス文化の創造で世界を変えていく」という企業理念のもと、24時間型フィットネスクラブを運営しています。2024年5月末時点で、日本全国に158店舗(直営25店舗、フランチャイズ133店舗)を展開しており、アミューズメント要素を取り入れた「アミューズメントフィットネスクラブ」として知られています。

フィットイージーの事業は主に「フィットネスクラブ運営事業」の単一セグメントで構成されています。この事業には、直営店とフランチャイズ店の2つの形態があります。直営店では、フィットイージーが店舗設備投資を行い、従業員が運営を担当し、会員からの会費や販売商品から収入を得ています。一方、フランチャイズ店では、加盟企業が店舗運営に関わる全ての費用を負担し、フィットイージーはブランド使用権や継続的な指導の対価としてロイヤリティやシステム利用料を受け取ります。

フィットイージーの特徴的なサービスには、シミュレーションゴルフ「FIT-GOLF」、個室サウナ「FIT-SAUNA」、本格レーシングシミュレーター「FIT-RACE」、コワーキングスペース「FIT-LOUNGE」、セルフエステなどがあります。これらのアミューズメント設備を通じて、会員が楽しみながら健康を維持できる環境を提供しています。また、会員は入会場所に関係なく全店舗を利用できるため、ライフスタイルに合わせた柔軟な利用が可能です。

フィットイージーは、AI顔認証システムを導入しており、会員が手ぶらで近隣店舗に入館できる仕組みを構築しています。このシステムにより、不正入館の防止や犯罪防止が実現され、安心・安全な利用環境が提供されています。また、出店戦略としては、愛知・岐阜・三重エリアを中心に、駅近や郊外型ロードサイド、ビジネス街など多様な立地に店舗を展開しています。

さらに、フィットイージーは、低コストでハイクオリティな設計・施工システムを実現するために、居抜き物件の活用や建材の大量仕入れ、既存店の再利用などを行っています。これにより、会費価格帯は通常会費7,150円(税込)、FIT-GOLF利用会員会費7,678円(税込)と競争力のある価格設定を実現しています。

フィットイージーは、フィットネス産業の健全な発展に寄与するため、一般社団法人日本フィットネス産業協会(FIA)に加盟し、個人情報の適切な管理体制を構築しています。また、会員にとって魅力的な「サードプレイス」となる空間を提供するため、店内のデザインや香り、空調管理などにも徹底的にこだわっています。

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経営方針

フィットイージーは、「FIT YOUR STYLE」を企業理念に掲げ、運動の重要性と新たな生活スタイルを提案することを目指しています。同社は「アミューズメントフィットネスクラブ」として、フィットネストレーニング機器に加え、シミュレーションゴルフ「FIT-GOLF」、コワーキングスペース「FIT-LOUNGE」、サウナサービス「FIT-SAUNA」など多様なサービスを提供しています。これにより、会員にとっての「サードプレイス」となることを目指し、常に進化し続ける姿勢を示しています。

フィットイージーの成長戦略は、主に新規出店とエリア拡大に重点を置いています。特に東海3県(愛知、岐阜、三重)で培ったノウハウを活かし、全国展開を進めることでブランド認知度を高めています。直営店舗は30店舗を目標とし、フランチャイズ店舗の展開を中心に事業を拡大しています。また、商圏人口5万人以上の地域への出店を長期的に目指し、同業他社の買収や店舗買収も積極的に検討しています。

既存店舗の会員数増加も重要な課題とされています。アフターコロナのライフスタイルを見据え、熱感知システムの導入など新たな施策を実施し、コロナ前の会員数水準への早期回復を実現しています。さらに、顧客満足度向上と新規会員獲得のため、店舗業務の改善やサービスレベルの向上に努めています。オピニオン・ボックスの設置やGoogle口コミの全店舗管理など、会員の声を反映させる仕組みも整えています。

フィットイージーは、AI技術を活用した新たなサービス展開にも力を入れています。AIによるパーソナルトレーニングやAI顔認証データとAIカメラによるコーチングを導入し、個々の会員に最適なトレーニングメニューを提供することを検討しています。また、海外進出も視野に入れ、日本国内外での事業拡大を目指しています。

本部機能の強化とフランチャイズ管理体制の構築も重要な戦略の一環です。顧客管理システムを活用した店舗運営の効率化やリスク管理、コンプライアンス遵守の体制を整えています。さらに、スーパーバイザーによるフランチャイズ店舗の巡回強化やオーナー会議を通じて、運営ノウハウの共有とオーナー育成に注力しています。

これらの戦略を通じて、フィットイージーはフィットネスクラブ業界でのシェア拡大と新たな収益源の創出を目指しています。