時価総額 87億8900万 円
銘柄コード 4476(マザーズ(内国株))

AI CROSSは、東京・虎ノ門に本社を置く企業。
2015年に創業し、法人向けSMS送受信サービス「AIX Message SMS」やビジネスチャット「InCircle」を提供。
AIの活用によって新たなエンゲージメント創出を目指す次世代サービスコンセプト「Smart AI Engagement」を提唱。

AI CROSSは、AIなど先進のテクノロジーや、第5世代(5G)移動通信システムを活用することで、企業のさらなる業務効率向上と、従業員の多様な働き方の革新を支援するテクノロジーカンパニーを自称している。

このような理念にもとづき、AI CROSSでは法人向けの生産性向上のためのサービスを展開しており、コミュニケーションを通じてエンゲージメントを高めるためのビジネスコミュニケーションプラットフォーム事業を行なっている。

具体的には、顧客企業とエンドユーザーのモバイル端末とのコミュニケーションを円滑化する「メッセージングサービス」、顧客企業内でのコミュニケーションにフォーカスする「ビジネスチャットサービス」が主体。

さらに、コミュニケーションの品質向上のためのAIによる分析などを行う「AI Analyticsサービス」などを提供している。

メッセージングサービス

メッセージングサービスは、主にB2C(消費者向け)ビジネスを展開する国内外の事業者に対して、エンドユーザーが持っているモバイル端末にSMS(ショートメッセージ)の配信を行うための配信プラットフォームである。

AIX Message SMS

「AIX Message SMS」サービスサイト

SMSは、電話、メール、DM(郵便)などのコミュニケーション手段に比べて、比較的安価でありながら、一般消費者と直接コミュニケーションを行えることから、利用が広がっている。主な用途としては、「本人確認」「業務連絡」「事前通知(リマインド)」「プロモーション」「督促」などが挙げられる。

AI CROSSでは、顧客企業のニーズに合わせて柔軟な提案を可能とするプランを用意しており、双方向のSMS配信ができる昨日や、配信者情報の表記、決済機能、自動応答機能などがある。

契約した顧客企業は、AICROSSの配信管理画面をブラウザ操作、もしくはAPIを経由して通信キャリアの回線を介して、エンドユーザーの携帯端末にSMSを配信することができる。

APIにおいては、SMS専用プロトコルである「SMPP」接続も可能。

メッセージングサービスのビジネスモデルは、顧客企業、販売会社、アグリゲーターと契約を結び、初期などのカスタマイズ料と配信通数などに応じた月額の利用料を計上。

携帯キャリアに対するSMS配信に関わる利用料金と、サーバー利用料などがAI CROSS側の費用となる。

携帯キャリアが認める正規の配信ルートを経由してSMS配信サービスを提供するためには、全ての携帯キャリアと直接契約を結ぶ必要があるが、AI CROSSはその契約を結んでおり、このことが一つの参入障壁となる。

SMSの次世代規格とも言われる「RCS」について、法人向け+メッセージ配信サービス「AIX Message RCS」の無料トライアル受付を2019年5月に開始しているが、サービス提供開始時期は未定。

ビジネスチャットサービス

ビジネスチャットは、企業における業務連絡や、ビジネス上のコミュニケーションを行うための利用を想定したサービス。

AI CROSSでは、自社だけでなく外注先も活用して、ビジネスチャットサービス「InCircle」を提供。ユーザに対してサービスを直接販売しているほか、販売会社を通じて間接的に販売している。

InCircle

「InCircle」は、シンプルな操作性に加え、端末や通信経路、サーバーと三段階にわたって暗号化されており、セキュアなビジネスチャットとなっている。

サービスの提供形態としては、SaaS(Software as a Service)版としてブラウザを経由して提供されるほか、顧客企業の保有するサーバーにインストールして利用するオンプレミス型や、OEM提供も用意している。

「InCircle」はチャットボット機能を活用し、文書管理アプリや名刺管理アプリなど、外部のさまざまな業務ツールと連携。日々の業務を効率化することができる。

顧客業種と利用ケースについては、新聞社が取材情報、建設会社が現場情報、金融機関が障害情報、小売業が店舗情報の共有などに活用している。

ビジネスチャットサービスのビジネスモデルとしては、顧客企業もしくは販売会社と契約を結び、初期設定やカスタマイズによる収入のほか、利用者ID数に応じた月額利用料を計上。サーバー費用などがコストとして計上される。

InCircleの利用企業には大阪大学やりそな銀行、全国紙新聞社、ぼてぢゅうループなど、多種多様な企業がいる。

AI Analyticsサービス

AI CROSSは、AI技術を活用したエンゲージメントを高めるための研究を行なっている。

この研究をベースとして、ビジネスチャット上に蓄積されたメッセージデータやHR関連データの分析を行い、離職率の低下やハイパフォーマーの発掘、効率的なチーム構成支援など、業界固有の課題に特化したAI分析サービスの提供を構想。

その第一弾として、2019年3月より、某人材派遣大手に対して離職防止ソリューションサービス「People Engagement Cloud」をスタートした。

同サービスは、顧客企業にあるビジネスチャットのメッセージデータをAIエンジンによって分析し、スコアを算出してファイルを提供することで、課題解決につながる提案を目指す。

AI Analyticsサービスのビジネスモデルは、導入・カスタマイズによる収入と、ライセンス数などに応じた月額利用料を計上。