バルテス 事業内容・ビジネスモデル

フォロー
時価総額 116億9700万 円
銘柄コード 4442(マザーズ(内国株))

バルテスは、大阪市と東京に本社をおく企業。
2004年大阪市にて設立され、2005年に大阪商工会議所の有望ベンチャー支援企業「大商EVEシステム」に選定。
第三者によるソフトウェアテストサービスを提供しており、ウェブサイトからアプリ、産業用ロボット、コネクティッドカーに至るまで幅広い分野でのテスト検証実績がある。


事業内容とビジネスモデル

バルテスは、大阪市と東京に本社をおく企業。 2004年大阪市にて設立され、2005年に大阪商工会議所の有望ベンチャー支援企業「大商EVEシステム」に選定。 第三者によるソフトウェアテストサービスを提供しており、ウェブサイトからアプリ、産業用ロボット、コネクティッドカーに至るまで幅広い分野でのテスト検証実績がある。

沿革・会社概要

バルテス株式会社は、大阪市西区に本社を置くソフトウェアサービス企業。2004年、田中真史氏によってソフトウェアテストサービスの提供およびソフトウェアテスト技術者の派遣を目的として設立された。

2005年に東京オフィスを開設(2007年に東京本部を開設した後に廃止)、大阪、横浜にテストセンターを開設する。2007年に名古屋オフィス兼テストセンターを開設(2009年に名古屋オフィス開設した後に廃止)。

2012年に開発団塊も含めたソフトウェアの品質工場のトータルサポートを目的として、バルテス・モバイルテクノロジー株式会社を大阪市中央区に設立。2013年に福岡オフィスを開設。2014年にオフショアテスト・開発の提供を目的として、VALTES Advanced Technology, Inc.をフィリピン共和国に設立。2018年に東京第2テストセンターを開設。2019年に東京第3テストセンターを開設。2019年に当居う証券取引所マザーズに株式を上場。

事業内容

バルテスグループは、バルテス株式会社、連結子会社(バルテス・モバイルテクノロジー株式会社、VALTES Advaned Technology, Inc.)の3社で構成されている。ソフトウェアテストサービス事業、Web/モバイルアプリ開発サービス事業及びオフショアサービス事業を提供する。

ソフトウェアテストサービス事業

「ソフトウェアテストサービス事業」では、製造業やソフトウェアベンダーに対して、ソフトウェアの不具合によって顕在化するリスクを会費するため、開発工程における品質計画の立案、開発プロセスの改善、ソフトウェアの不具合の発見、重大な不具合が発生していない事を確認するテスト計画、テスト設計、テストケースの作成、テスト実施、テストサマリレポート作成を中立的立場で提供する。

サービス提供領域は、エンタープライズ系(業務システムや情報システム等)、組込系(AV機器や家電、産業機器等)、Web・スマートフォン系(Webサイトやモバイルアプリケーション等)、その他、幅広く展開している。

テスト対象についても、予定した動作が正確に作動するか否かの機能性に限定せず、実運用を想定したユーザー数からのアクセスや、営業活動継続によるデータ量の蓄積など、継続性、耐久性、ソフトウェアの不具合により個人情報流失の可能性などを発見する、ソフトウェアの脆弱性発見など多様なニーズに対応している。

Web/モバイルアプリ開発サービス事業

「Web/モバイルアプリ開発サービス事業」では、連結子会社であるバルテス・モバイルテクノロジー株式会社にて、Webアプリおよびモバイルアプリ開発、Webアプリ・モバイルアプリのセキュリティ診断を提供する。

企画から要件定義、開発、デザイン、リリース、運用までワンストップで提供可能であり、ソフトウェアの品質向上を目的としたソフトウェアテスト、セキュリティサービスチームからの教育によるセキュアコーディングなどのソフトウェア開発サービスを提供している。セキュリティ診断サービスでは、熟練した技術者の診断ノウハウを可能な限り手順化し、潜在的な脆弱性が発見する安全性の調査を提供している。

オフショアサービス事業

「オフショアサービス事業」では、連結子会社であるVALTES Advanced Technology, Inc.において製造業やソフトウェアベンダーを営む顧客に対して、ソフトウェアテストサービスとソフトウェア開発サービスを提供する。VALTES Advanced Technology, Inc.は主にフィリピンで事業展開しており、現地の安価で豊富な労働力を背景に、バルテスの教育コンテンツを受講した現地のエンジニアが在比日系企業に向けてサービスの提供を行っている。

経営方針

バルテスグループは、「私たちは品質にコミットし、安心・安全なICT社会の実現に貢献します」、「私たちはICT社会に貢献する人材を育成します」、「私たちは多くの価値を創り、お客様と共に歓びを分かち合います」を企業理念として、提供サービスを通じて豊で安全なICT社会の実現へ貢献していくことを目指す。

経営指標

経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、売上高増加率、売上総利益率、人材の確保を重要な経営課題と認識していることから営業利益率を重視する。

経営戦略

バルテスグループは、品質向上のトータルサポート企業へ向けた事業領域の拡大に取り組んでいる。パソコンからのインターネットアクセスが減少する一方で、スマートフォンやタブレット当のモバイル端末が増加し、ビジネスの場面での利用も増えている。今後の時代において、高品質でセキュアなソフトウェアが求められる。バルテスグループは、品質向上のトータルサポート企業を目指していく。

対処すべき課題

情報サービス市場において、技術の更なる進展によってデジタルトランスフォーメーションの重要性が高まっており、その実現に向けたIT投資戦略の増加も期待され、中長期的には成長トレンドが継続するものと考えられる。一方で新型コロナウイルス感染症問題が、バルテスグループの事業活動や取引先企業のIT投資戦略に少なからず影響を及ぼしており、先行きに対する不透明感が増している。

バルテスグループは、対策として在宅業務への移行、採用・研修・営業活動のオンライン対応、外販セミナーのオンライン開催当、業績への影響を最低限に抑えるための取組みを行っている。経営環境のなかで、バルテス部ループは、新規技術の開発、ソフトウェアテスト市場の拡大、人材の確保、グループシナジーの強化を経営課題として挙げている。

新規技術の開発

主力事業であるソフトウェアテストサービスの市場は、他社との競合が激しく、高いソフトウェアテスト技術力を有する高単価な人材によるサービス提供によって、競合他社との見積価格差が大きくなることが事業拡大の大きな課題である。競合他社との差別化を図るべく、効率的なソフトウェアテスト技術の開発が課題と捉え、ソフトウェアテストの自動化開発およびソフトウェアテストツール開発へ努める。また、ソフトウェアテストにおけるプロジェクトに有用な技術を開発することで、事業拡大を図る。

ソフトウェアテスト市場の拡大

ソフトウェアのテスト工程の多くは、顧客内で行うか、ソフトウェア開発会社がテストを行っている。テスト工程をソフトウェアテスト専門会社へアウトソースする必要性を広めることが市場拡大へ繋がり、業績向上に繋がると考えられる。そのために、専門性を拡げるべく、ソフトウェア品質向上のためのプラットフォームQbookを運営し、品質向上のための勉強用コラム発信や品質資格の模擬試験の提供を行い、運営者としての技術力アピールも行っている。

ソフトウェアテストに関する技術書の出版や展示会への出展を通じて最新の技術を発表することで、ソフトウェアテストの専門性および技術力を示すなど、認知の向上、市場拡大へ取り組んでいる。

人材の確保

継続的に企業価値を向上させていくため、高い専門性を有する優秀なITエンジニアの確保および将来を担う人材の育成を重要課題と捉えている。そのため、バルテスグループでは、通常の採用手法も取りつつ、リファラル採用や人材募集の登録型サイトの運営といった多様な採用チャネルで採用を進め、新卒、未経験者には2か月、キャリアには1か月の教育期間を設け、ソフトウェアテストの技術を徹底的に学ぶ充実した社内研修システムを確立している。

グループシナジーの強化

近年、モバイル端末はパソコンの出荷量を超えて、デバイス市場が中心となっている。また、日本企業のグローバル化が進み、海外で子会社を設立し事業展開する企業が増えている。さらに、モバイル端末の普及と技術の発展によって、モバイル端末におけるセキュリティや品質は益々重要なものと位置付けられ、バルテスグループが提供するWeb/モバイルアプリ開発サービス事業は需要が増すと考えられる。

また、日本企業のグローバル化に伴う英語圏でのソフトウェアテストおよび開発の需要もまずと考え、グループ3社の強みを活かした共同提案、受注のシナジーを強化することが事業拡大の課題と認識している。


2020年3月期 有価証券報告書(提出日:2020年6月30日)