チームスピリット 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 376億7000万 円
銘柄コード 4397(マザーズ(内国株))

チームスピリットは東京京橋に本社を置く企業。
1996年に埼玉県北本市に設立、二度の移転を経て、2014年から現在の場所に移転。
2012年に働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」提供開始。
その後も2013年にはプロジェクト原価管理システム「TeamSpirit Leaders」の提供を開始し、サービスを拡大。
2018年8月マザーズ上場。

沿革・会社概要

チームスピリットは東京京橋に本社を置くインターネットサービス企業。1996年、荻島浩司氏が埼玉県北本市にて創業、二度の移転を経て、2014年から現在の場所に移転。2012年に働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」提供開始。その後も2013年にはプロジェクト原価管理システム「TeamSpirit Leaders」の提供を開始し、サービスを拡大。2018年8月に東証マザーズへ株式上場を果たす。

事業内容

チームスピリットは、SaaSを通して働く人と企業の「働き方改革」を推進する顧客サービスを展開している。主力サービスとして業務支援SaaS『TeamSpirit』を提供する。『TeamSpirit』は、勤怠管理、就業管理、工数管理、経費精算、電子稟議、カレンダー、SNS等、従業員が日々利用するアプリケーションをひとつにまとめたサービス。テレワークや在宅勤務など、多様で先進的なワークスタイルをサポートする。

『TeamSpirit』では、従来は単体で提供されていたシステムが一体化され、出社から退社まで、働く人の活動に関する基礎情報(ビッグデータ)を収集することが可能だ。以下の4つのステップで、「働き方改革」に関する潜在的なニーズに対するソリューションを提供している。

ステップ1は、「間接業務の効率化」である。勤怠管理、就業管理、工数管理、経費精算、カレンダー、SNSなど、従業員が日々行わなければならない業務をひとつのシステムにまとめることで、これを実現していく。

ステップ2は「内部統制の高度化」、ステップ3は「従業員の活性化」である。そして、ステップ4の「生産性向上」だ。カレンダーや工数管理の連携で、重要なタスクに優先的に取り組むタイムマネジメントが可能になり、アウトプットの増大が実現する。

また、主要サービスの『TeamSpirit』では、リカーリングレベニュー(継続収益)方式を採用している。これは、顧客企業に対し、使用した期間に応じたサービス料を、ユーザー人数分のサブスクリプション(定期購読)として課金する方式である。

サブスクリプションが複数年にわたり継続して利用されることで、新規の契約数を解約数が上回らない限り、収益が前年度を上回るという安定性がある。加えて、高い成長性を兼ね備えたビジネスモデルだと言える。

経営方針と経営指標

チームスピリットは、以下のようなミッション・ビジョン・コアバリューを掲げ、「働く人の創造的な時間を生み出し、チームの力を引き出すエンパワーメント」を基本方針にしている。また、「お客様の成功」を判断基準として、経営を行っている。

ミッションは、「すべての人を、創造する人に。」である。すべての人が創造性を発揮し、人の数だけ世界を変えていく。

ビジョンは、「個を強く。チームを強く。」だ。一人ひとりの挑戦するチカラに加速力をもたらし、一人ひとりが主人公となって動く。そして、強い「個の集団」が生まれ、あらゆる壁を超えていく世の中を実現する。

コアバリューは、以下の5つである。①「Customer Success - お客様の成功を唯一の判断基準にする」、②「Progress - 光速で失敗し、光速で進化する」、③「Innovation - スケールを超えた発想で、無から有を生む」、④「Creation - 意図的に昨日を壊し、意志を込めて明日を創る」、⑤「Team Spirit - 正直で率直な自分が、仲間の信頼を生む」というバリューを体現し、持続的成長を実現していく。

また、チームスピリットのSaaS事業は、サブスクリプション型のリカーリングレベニューモデルであるため、契約ライセンス数、契約ライセンス数の増加率及び解約率を意識する必要がある。その上で、営業キャッシュ・フローを最大化させることで、結果として、売上高及び利益の成長を実現し、継続的な企業価値の向上と株主への利益還元を目指していく。

経営戦略と経営環境

少子高齢化により人口は減少局面を迎え、労働力人口が減少していく中で、日本経済が持続的に成長を続けるためには、労働生産性の向上が不可欠である。その上で、今後益々、健康確保措置としての労働時間管理やテレワークの実現など、多様な働き方を支えるための新たなソリューションの重要性が増していくと、チームスピリットは考えている。

そのため、幅広い業種や規模の企業の「働き方改革」の実現に貢献するべく、自社商品の「働き方改革プラットフォーム」機能を強化し、営業活動を拡大していく方針だ。

対処すべき課題

チームスピリットは、さらなる成長を実現するため、5つの課題を認識している。

1つ目は、「優秀な人材の確保と組織力の強化」だ。積極的に採用活動を行うとともに、適正な目標管理と人事評価を行い、優秀な人材の確保・育成を進めていく。

2つ目は、「自社サービスの知名度の向上」である。積極的な営業活動及びPRを中心としたマーケティング活動の強化により、「働き方改革市場」におけるフロントランナーとして、ナンバーワンポジションを強化していく。

3つ目は、「次世代プロダクト『TeamSpirit WSP』の強化」である。『TeamSpirit WSP』とは、従来の『TeamSpirit』における各アプリケーションの連携性をさらに高め、新たにタイムマネジメント機能を搭載したサービスだ。大企業での利用を想定した、この『TeamSpirit WSP』の、さらなる事業拡大を図っていく。

4つ目は、「グローバルな事業展開の促進」である。『TeamSpirit』は、既に、外資系企業の日本進出や日系企業が海外に進出する場合のサポートツールとして、利用実績が多数ある。今後は、この流れを一歩進めて、海外における利用企業を増やしていく方針だ。

5つ目は、「Salesforceプラットフォームへの過度な依存の解消」である。チームスピリットが顧客に提供しているアプリケーションは、株式会社セールスフォース・ドットコムが提供するクラウドプラットフォーム(Lightning Platform)上に構築されている。

今後も、その環境を活用したビジネスの拡大が重要であると認識している。一方で、Salesforce以外の強力な企業向けクラウドプラットフォームが登場した場合には、積極的にそちらを活用したビジネス展開を行う方針だ。


2019年8月期 有価証券報告書(提出日:2019年11月27日)