ソースネクスト 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 482億3500万 円
銘柄コード 4344(市場第一部(内国株))

沿革・会社概要

ソースネクスト株式会社は東京都港区に本社を置く、パソコンソフトの企画・開発・販売を目的として、松田憲幸・松田里美夫妻により株式会社ソースが設立されたことが始まり。1996年に株式会社エス・エス・アイトリスターよりソフトウェア事業に関わる営業の全部を譲り受ける。1999年に商号を株式会社ソースからソースネクスト株式会社へ変更。2000年にインターネットによる通信販売事業に進出し、自社オンラインショップを開設。2006年に東証マザーズに株式を上場。2008年に東京証券取引所市場第一部に株式を上場。2012年にKDDI株式会社『auスマートパス』向けアプリケーション提供を開始。2017年にIoT製品であるAI通訳機『POCKETALK(ポケトーク)』を発売。

事業内容

ソースネクストは連結子会社4社並びに持分法適用関連会社1社で構成されている。ソースネクストの事業は、ソフトウェア及びハードウェアの企画・開発・販売及びその他のサービス事業であり、単一セグメントとなっている。

販売チャネルとして、自社オンラインショップによる「直接販売」、家電量販店および他者ECサイトへの「卸売販売」、スマートフォン通信事業者向けの「コンテンツ提供」の3つを軸としている。

IoT製品であるAI通訳機『POCKTALK(ポケトーク)』は、海外の生産委託先から仕入れており、全国の家電量販店及び他者ECサイトへの卸売販売、自社オンラインショップによる直接販売など従来の販路に加え、航空会社や鉄道、大型商業施設などインバウンド需要の高い法人企業へのレンタル提供も行っている。

「直接販売」および「卸売販売」チャネル

ソースネクストの自社オンラインショップによる「直接販売」と、家電量販店および他社ECサイトへの「卸売販売」においては、ソースネクストの製品を購入した顧客に対し、オンラインのユーザー登録およびメールニュースを促すことで、顧客の会員化を図っている。会員に対しては、自社製品および他社ハードウェア商材の販売等の施策を行ない、売上の安定化につなげている。

「コンテンツ提供」

スマートフォン通信事業者向けのコンテンツ提供については、KDDI株式会社の『auスマートパス』など、キャリアが運営するアプリ使い放題サービスに数多くのコンテンツを提供している。

主要ブランド

『POCKETALK』

『POCKETALK』は、互いの言葉を話せない人同士が自国語のままで対話できるAI通訳機。55言語を音声・テキストに翻訳し、20言語をテキストのみに翻訳できる。クラウド上の最新最適なエンジンとAIを使った翻訳精度の高さが特長で、長い文章も訳せる。最新版の『POCKETALKS』は名刺サイズでカメラ翻訳機能とAIレッスン機能を満載している。

2017年の発売以来、『ポケトーク』シリーズの累計出荷台数は、2020年2月25日時点で70万台を突破している。

Androidアプリ

ソースネクストは、メッセージがテキストで読める次世代の留守電サービス『スマート留守電』や、使い続けて重くなったスマホの動作を軽快にする『驚速メモリ』、便利なツールが満載の『超便利ツールズ』などの他、あらゆるジャンルの人気ソフトをAndroidアプリで提供している。厳選された有料の人気アプリが定額料金で使い放題になるAndroid専用サービス『アプリ超ホーダイ』も好評。

セキュリティ

『ZEROウイルスセキュリティ』
『ZEROウイルスセキュリティ』は、「お手頃な価格」と「軽さ」が特長の総合ウイルス対策ソフトで、ソースネクストが更新料0円で提供している。少しでも費用を抑えたいサブパソコンや、旧パソコンなどの軽さを重視するパソコンにおすすめ。シリーズ全体ののべ登録数は、2019年に1,000万人を突破した。

『ZEROスーパーセキュリティ』
『ZEROスーパーセキュリティ』は、世界最高クラスの性能を誇るBitdefender社のエンジンを使用した総合ウイルスルス対策ソフトで、ソースネクストが更新料0円で提供している。ふるまい検知機能や決済ブラウザ、ペアレンタルコントロール、パスワード管理、webカメラ保護機能などが利用できる。

ハガキ『筆王』『筆まめ』『宛名職人』

ハガキ3製品の住所録&はがき作成ソフトはいずれも、初めての方でもやさしく使えることが特徴。業界トップシェアの『筆まめ』、コストパフォーマンスに優れる『筆王』に加え、Mac用の『宛名職人』と幅広く取りそろえている。

PDF『いきなりPDF』 シリーズ

『いきなりPDF』 シリーズはmPDFの作成・変換・編集が簡単、スピーディに行なえる定番ソフトとして、販売本数17年連続第1位を獲得するロングセラー製品。企業など法人での導入実績は、2020年3月末時点で6,000社を超えており、文書管理の効率アップやコスト削減に貢献している。

経営方針

ソースネクストは社名に「次の常識をつくる」という意味を込めている。また、製品を通じて喜びと感動を世界中の人々に広げることをミッションとしている。そのために世界中から便利で高品質なスマートフォンアプリ・パソコンソフト等を発掘し、誰でも手軽に買える価格で提供することにより、ソフトウェア市場の新たな創出を目指している。今後は、コンシューマ向けIoT製品の企画・開発を推し進め、世界中にイノベーティブな製品を提供するグローバルIoTメーカーへと邁進することとしている。

経営指標

ソースネクストはコンシューマ向けソフトウェア業界のマーケットリーダー及びIoTメーカーとして、付加価値の高い製品を提供していくことにより、コンシューマ向けソフトウェア市場のさらなる拡大をけん引し、IoT製品による新たな市場創出を目指している。この目標に沿い、ソースネクストが重視する経営指標は売上高、経常利益、売上高経常利益率の3点としている。

経営戦略

ソースネクストはIoT製品においては、20年以上の開発、販売経験を活かし「驚き・簡単・役立つ」価値のある製品を安い価格で提供するため、今後も企画開発を推し進めることとしている。部門ごとに戦略を分けている。

ソフトウェア

海外の大型ブランドを始め、世界中から高品質で便利なコンテンツの取得や、M&A、大手ブランドのIP取得を推進することにより、更なる事業の拡大を推し進めることとしている。

セキュリティ

市場規模が大きいセキュリティ市場にも注力し、端末固定・期限なしのウイルス対策ソフト『ZEROウイルスセキュリティ』および『ZEROスーパーセキュリティ』の認知度・信頼性向上によるシェア拡大を目指している。

テレワーク関連製品

日本国内でテレワークが急速に進んでいる背景を受けて、製品の多角化を進めている。今後はIoT製品、オリジナリティのあるソフトウェアの開発及び多様な供給形態への対応を通して、世界市場への展開を目指す方針としている。

経営環境

ソースネクストのコンシューマ向けソフトウェア業界においては、市場ニーズを受け堅調に推移すると予測されている。パソコンの低価格・高性能化、デジタル家電の普及、個人情報などセキュリティ意識の高まりなどの要因により、今後より一層事業拡大ができると予測している。また、2020年現在、AI、IoT技術は進歩しており、技術革新が起こっている。

対処すべき課題

このような事業環境の中、以下の4点を対処すべき課題としている。

新製品の企画・開発

スマートフォン・タブレット及びパソコン等のデバイスに対応したソフトウェアの企画・開発を推進していくこととしている。

販売チャネルの拡大

国内においては、『POCKETALK』を始めとするIoT製品の法人への導入を推進することにより、更なる販売チャネルの維持・拡大を推進することとしている。

ユーザー層の拡大

販路拡大によるユーザー層の拡大のみならず、M&Aによるユーザー層の拡大もにらみ、こういった提携を積極的に進めることとしている。

収益力の向上

引き続き、全社的な予算実績管理を徹底し、原価削減及び効果的な販売費および一般管理費の支出を行い、一層の収益力の向上を図っていくこととしている。


2020年3月期 有価証券報告書(提出日:2020年6月19日)