テンセント・ホールディングス 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 2兆9766億7026万5322 香港ドル
銘柄コード 00700(HKEX)

1998年に創業し、1999年にインスタント・メッセージング・サービス「QQ」を開始。
2003年にはオンラインゲームとウェブポータル「www.QQ.com」を開始。
2004年6月には香港証券取引所に上場し、2008年6月には香港ハンセン指数に採択。
SNS「QQ」「Weixin/WeChat」「Qzone」、決済サービス「WeChat Pay」やゲーム事業などを展開。


事業内容とビジネスモデル

沿革・会社概要

Tencent Holdings Limited(テンセント・ホールディングス)は、中華人民共和国広東省深圳市に本拠を置く持株会社で、インターネット関連の子会社を通してソーシャル・ネットワーキング・サービス、インスタントメッセンジャー、Webホスティングサービスなどを提供している企業。Tencentは、テクノロジーを使ってインターネットユーザーの生活向上に寄与することを目指している。何億もの人々が、毎日テンセントのプラットフォームを使ってコミュニケーションを行い、経験をシェアし、情報を集め、エンターテイメントを楽しんでいる。

Tencentは、1998年に中国深センで設立された企業で、インターネットからポケベルにメッセージを送るソフトウエアの事業で創業。2004年に香港証券取引所に上場を果たした。香港ハンセン株価指数の構成銘柄の一つでもある。現在では、多角的な事業展開を行っている。

事業内容

Tencentグループでは、「Value Added Services(有料会員サービス)」「Online Advertising(オンライン広告)」「FinTech and Business Services(フィンテック&法人向けビジネス)」「Others(その他)」の4セグメントで事業を展開している。

Value Added Services(VAS)

テンセントグループの顧客が様々なサードパーティープラットフォームに支払ったオンラインサービス料金から、プラットフォーム手数料をさしいた金額がテンセントグループに送金される。オンラインサービス料金をVASの収益とし、手数料はコストと捉えている。

VASは「Social Networks(ソーシャルネットワーク)」と「Online Games(オンラインゲーム)」から構成されている。

Online Advertising

オンライン広告は、メディア広告やソーシャル広告などから構成されている。

FinTech and Business Services

主にFinTechおよびクラウドサービスの提供から得られる収入で構成されている。

FinTechサービスの収入は、主に支払い、ウェルスマネジメント、およびその他のFinTechサービスからの手数料が含まれる。これらの手数料は通常、取引金額や保持金額に比例する。クラウドサービスは主にサブスクベースや消費ベースで課金される。

Other

サードパーティー向けの映画やテレビ番組の制作と配給、著作権ライセンス、商品販売、およびその他のさまざまな活動が含まれる。

サービス内容

Tencentのサービスである『WeChat』は、文字や音声、写真や動画、グループチャットなどでコミュニケーションできる無料メッセージアプリで、中国最大のミニブログサイト『Weibo』などと並び、中国で最も人気の高いSNS(交流サイト)の1つとなっている。オフィス向けコミュケーションツールである『WeChat Work(企業微信)』も利用者を増やしており、SNSやオンラインゲームの運営などで躍進を続けている。その他にも、動画配信サービスやモバイル決済、さらには他業種への出資なども手がけることで急成長し、2015年1月には、時価総額で世界第5位となる約5,900億ドル(約64兆5,500億円)を記録した。

Tencentは、インスタントメッセンジャー『QQ』を中心として事業を展開してきた。『QQ』は、PC向けのインスタントメッセンジャーとして広く普及してきたサービスであるが、ユーザー数の拡大に伴い、ただメッセージをやり取りするだけでなく、ユーザーが仮想的なアバターを作って着せ替えなどを楽しめる『QQ秀』、仮想のプライベート空間を創造できる『QQ空間』などのサービスが展開されるようになり、さらにはゲームや音楽の配信へと事業領域を拡大させてきた。ユーザー規模を活かしてサービスの領域を拡大させることで、『QQ』はインスタントメッセンジャーというサービスから、幅広いコンテンツを提供するプラットフォームへと進化を遂げてきた。

また、PC向けの『QQ』でサービスの領域を拡大させる一方で、スマートフォンの普及に合わせて、スマホ向けのインスタントメッセンジャー『WeChat(微信)』も2011年にリリースしている。『QQ』と同様、『We Chat』もユーザー数の拡大に伴ってサービス領域を拡大させてきている。2020年現在では、『QQ』と『WeChat』は棲み分けがなされていて、PC向けの『QQ』は若者がメインで、ゲームや音楽など、彼らの求めるエンタメ系のコンテンツを充実させていく戦略をとっている。一方で、スマホ向けの『WeChat』は、老若男女がターゲットとなっており、QRコード決済機能『WeChatPay』のような、モバイル機器ならではの日常的に使われるサービスを充実させていく戦略をとっている。

WeChatとQQという、2つの巨大なSNSを運営している、コミュニケーション&ソーシャル事業は、Tencentにとって最も重要な事業となっている。

コミュニケーション&ソーシャル事業のほかにも、Tencentはゲーム事業を展開している。Tencentにとって、ゲーム事業は最も重要な収益の源泉となっている事業で、中国で必須のアプリである『WeChat』や『QQ』といった無料優良サービスを提供しているので、自然と多くのユーザーが集まる。そして、集まったユーザーに開発したゲームをお試しでプレイしてもらい、ゲームの課金へと繋がっている。さらに、利用したユーザーがSNSでゲームを広げることで、結果的にユーザー数を爆発的に増加させることに成功した。


参照 Annual Report 2019