「靴のEC」からファッションEC市場を狙うロコンドの事業戦略と成長ポテンシャルとは

ジェイドグループ

今日も昨日に引き続き国内の新興EC企業を調べようということで、靴を中心にEC事業を展開するロコンドについて改めてじっくり考えてみます。

本エントリでは、ロコンドの「現在の事業モデル」「狙っているマーケット」の2つを理解し、その上で将来の戦略やポテンシャルについて考えるというステップを踏みたいと思います。

ロコンドのこれまで

まずはロコンドの歴史を軽く確認しておきます。

2010年10月、「送料無料」「返品無料」などを取り入れた「顧客サービス至上主義のECサイト事業」というコンセプトのもと(株)ジェイドとして設立。

2011年2月には無料で試着できる靴の通販サイト「LOCONDO.jp」を開始。同年8月にはバッグの取り扱いも開始。

2012年7月には、サマンサタバサの自社EC支援「BOEM」を開始。同年8月に社名を「ロコンド」に。

2013年4月にはLOCONDO.jpで洋服の取り扱いも開始。

2015年8月には楽天市場、10月にはYahoo!ショッピングに「LOCOMALL」を出店。また、倉庫機能を受託する「e-3PL」サービスも開始。

2017年1月には「LOCONDO.jp」iPhoneアプリを公開し、同年3月に東証マザーズに上場。


創業からちょうど7年が経過したロコンドですが、ここ3年間の主要KPIは次のように推移しています。

2016年Q1に営業黒字化を果たし、その後も営業黒字をキープしています。

取扱高は返品差引前で28.3億円、差引後で22.7億円という水準で、YoY+13~37%の成長率を続けています。

ロコンドが特徴的なのは、同社が単なる”靴のオンライン販売”会社ではないということです。返品無料やe-3PL事業をはじめとした、独自のオペレーションを構築しています。

それではロコンドの多様な事業内容と、それらがどのように関係しているのか、より具体的にみていきましょう。



ロコンドの事業内容

ロコンドの事業は、大きく次の3つに分類することができます。

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