なぜエムスリーは高い収益性を保ったまま売上を大きく成長させ続けることができるのか?

エムスリー

今回は、インターネット企業の中でも医療分野に特化するエムスリーについて調べます。

始まりは2000年9月で、ソネット・エムスリーとして設立され、10月から「MR君」の提供を開始。

2002年8月には調査サービス「リサーチ君」提供を開始したほか、医療情報サイト「WebMD Japan」を譲受し、「so-net m3.com」に名前を変更。

2003年7月には同じく譲受した「MyMedipro」と「so-net m3.com」を統合し、医療専門サイト「m3.com」の運営を始めます。

2004年9月には東証マザーズに上場すると、翌年には初の一般向けサービス「AskDoctors」の提供も開始。

2006年以降にはアメリカやイギリス、韓国、中国において事業を開始したり、企業買収を進めることで海外展開を図っています。

業績の推移を見ると、収益性が高いまま、加速度的な事業成長を続けていることがわかります。

売上高は781億円と、まだ1000億円には至っていません。

営業利益率は年々下がってきてはいますが、それでも32%と極めて高い水準です。2017年3月期には250億円の営業利益を稼ぎ出しています。

エムスリーの時価総額は1兆円を超えています。日本のインターネット企業で時価総額1兆円越えはエムスリー以外にはヤフー(3兆円)、楽天(1.8兆円)、ネクソン(1.3兆円)、スタートトゥデイ(1兆円)しかなく、日本を代表するインターネット企業の一つと言えます。

いろんな事例をみてみても、これだけの成長角度と収益性を同時に実現できる企業はほとんどありません。エムスリーにはどうしてそれが可能なのでしょうか?

本エントリでは、決算数値を追うことでその秘密に迫りたいと思います。

収益の内訳をチェック

エムスリーの収益内訳の変化を見てみます。まずはセグメント別です。

続きを読むには

Strainerプレミアムに
ご登録いただく必要があります。

初回30日間無料体験実施中!

無料で続きを読む
または
ログイン