「瞬足」が大ヒット!しかし「アキレス」が稼ぐ利益のほとんどは別事業!?

「瞬足」が大ヒット!しかし「アキレス」が稼ぐ利益のほとんどは別事業!?

アキレス

今回は「コーナーで差をつけろ!」でおなじみの「瞬足」を生み出した「アキレス」(証券コード : 5142)を見ていきます。

2003年発売の「瞬足」が大ヒット

まずは沿革を見ていきます。

子供向けスポーツ靴「瞬足」を販売する「アキレス」1907年に後のアキレスの母体となる殿利織物会社が設立されました。戦時体制下の1943年、企業整備令によりゴム製品の製造に転換。終戦を迎えると布靴、総ゴム靴、ゴム引布や合成樹脂製品の製造を開始しました。そして1947年に物工場(当時ゴム工場と呼称)の設備、資材を買収、事業を継続して興国化学工業株式会社を設立。その後1982年に社名を「アキレス株式会社」に変更しました。

2003年には子供向けスポーツシューズ「瞬足」を発売し、ピーク時には年間650万足売れるほどの大ヒット商品となりました。また2009年には伊藤忠商事株式会社と「瞬足」の総合的なライセンス事業においてパートナーシップを締結しており、瞬足ブランドを靴以外にも文具などへ拡大させています。

2017年度売上は879億円

続いて営業成績を見ていきましょう。

18/3期の売上は879億円

2017年度売上は879億円と前年度から微増となりました。また営業利益は23.4億円と前年度より約2億円(-7.6%)減少しています。

営業利益率は2.7%

営業利益率を見てみると、2.7%と低いです。15/3期の営業利益率は1%となっていました。売上成長率に目を移すと、18/3期は1.1%ですが2期ぶりのプラスを達成しています。

営業成績をみると厳しい数字が多く見られるアキレスですが、実はその答えはシューズ事業にあったようです...!

近年のシューズ事業は?

シューズ事業に何が起きているのでしょうか?早速みていきましょう。

禁煙のシューズ事業は不審

「瞬足」で有名なアキレスですから、利益の中心はシューズ事業かと思う方も多いと思います。しかし実際のところ、シューズ事業単体では3期連続の赤字を計上しています18/3期の営業利益は前年より改善しマイナス7.7億円となったものの、17/3期はマイナス12.8億円となりました。また売上も3期連続で減少しており、18/3期では157億とマイナス20億円(前年度比-11.3%)を記録しています。

アキレスによると現在でも年間400万足ほどが売れているそうですが、海外ブランドによる台頭により苦戦が続いているようです。

では何でアキレスは利益を生み出しているのでしょうか?

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 ・利益を牽引するのは〇〇だった
・セグメント別売上の82%は〇〇と〇〇
・セグメント別利益では〇〇が中心
・シューズ事業の動き

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