(前編の続き)
まず森岡氏たちの前に立ちはだかったのが、2011年度をどう生き抜くかという問題です。
開園から10周年ということで周囲の期待値は上がりますが、使えるお金はほとんどありません。
マーケティングチームと議論して「USJの10周年、ハッピーサプライズ」というコンセプトを考案しました。
当時は好感度が高かったタレントのベッキーを10周年大使に起用し、テーマ曲はGReeeeNに依頼。
大きな投資を伴わずにワクワク感を打ち出せる企画をいくつも繰り出しますが、3月の東日本大震災によって来場者数が地に落ちてしまいます。
自粛ムードがただよって内部にも焦りが広がる中、「大人一人につき関西の子供を無料で招待」するというマーケティング施策を発案。